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2022.3.18

開発物語vol.11「有機栽培茶葉使用 ルイボスティー(500ml)~前編~」

有機栽培茶葉使用 ルイボスティーの開発物語「前編」

開発物語vol.11は2022年3月に発売した「有機栽培茶葉使用 ルイボスティー(500ml)」をご紹介します。ルイボスティーはノンカフェインで、しっかりした味わいなのに後味がさっぱりしていると人気上昇中のお茶の一つです。スーパーやコンビニエンスストアの飲料売り場で緑茶や烏龍茶といった定番のお茶と並んで販売されています。前編は開発担当者に、くらしモアの「有機栽培茶葉使用 ルイボスティー」を商品化するきっかけ、商品特長や茶葉に関すること、後編はメーカー担当者にお水、ルイボスティーの茶葉、工場のことをお聞きしました。

加工食品部/松梨 正和(まつなし まさかず)

これまで多くの飲料を開発されてきた松梨さん。ルイボスティーがお茶市場で毎年伸長していることに着目して商品化をスタートされました。他の商品も同じですが、お客さまにより魅力的と納得していただける商品を目指して商品化を進められたそうです。ちなみに、嗜好飲料はブラックコーヒー、ほうじ茶がお好きとのことです。

<聞き手>
「ルイボスティー」は、ここ数年で人気が上昇しているお茶の一つですね。開発エピソードをお聞きする前に、まずはルイボスティーの特長を教えてください。

<松梨さん>
はい。ルイボスティーは南アフリカ共和国で古くから日常的な飲み物として親しまれるお茶です。抗酸化物質の一つであるポリフェノールを含むことから、「奇跡のお茶」とも言われていますよ。

「有機栽培茶葉使用 ルイボスティー」に限らずルイボスティーは、ほんのりした甘さとさわやかな後味、香ばしいコクがありながらもノンカフェインであることが特長ですね。しっかりした味わいなので、ノンカフェインと聞いて驚かれることが多いのですが、カフェインは含まれていないんですよ。お茶の色を「水色(すいしょく)」というのですが、ルビーのような赤味がかったきれいな水色であることもルイボスティーの特長ですね。余談ですが、ルイボスとは現地の言葉で「赤い茂み(Red Bush)」という意味なんです。

<聞き手>
確かにそうですね。ルイボスティーは風味がしっかりしているので、ノンカフェインと聞いて驚かれる方も多いと思います。

<松梨さん>
ノンカフェインということでお子さまや妊娠されている方、カフェインを意識されている方にも安心して飲んでいただけます。

「有機栽培茶葉使用 ルイボスティー」については、南アフリカ産の“有機茶葉”を使用しているんですよ。ノンカフェインに加えて、より安心・安全な商品を届けるために有機原料を使用したいという想いがありました。

茶葉については、後編でメーカーさんにお話ししていただきますね。

<聞き手>
なるほど。有機茶葉という点がくらしモアのルイボスティーの特長なのですね。では、「開発物語」の本題に進めたいと思います。ペットボトルでの商品化を決めたきっかけを教えてください。

<松梨さん>
嗜好品として健康茶の売上が伸びていることに着目したことが商品化のきっかけです。これは、新型コロナウイルスの感染拡大により、健康意識が高まっている社会背景も影響しているんだと思います。

また、以前より茶葉をテトラ型のティーバックに入れた「くらしモア プレミアムルイボスティー」も売上が伸びていたことから、ペットボトル飲料でも商品化したいと考えていたんです。

<聞き手>
ティーバックは淹れたてのおいしさ、ペットボトルは手軽に場所を選ばずに楽しめる!それぞれの良さがあるので、飲むシーンに合わせて、ティーバックと飲料を選べるというわけですね。

<聞き手>
特長の一つとして“味わいがしっかりしている”とのことですが、濃いめや薄めなど味わいはどのようにして決めていったのですか?

<松梨さん>
まずは、どの商品の開発も同じですが、ルイボスティー市場で「有機栽培茶葉使用 ルイボスティー」をどういう位置づけにするかを決めるために他社品を分析しました。旨味や渋味がどれくらい含まれるかはタンニン、お茶の色はブリックスと成分を数値で出します。おいしさというのは個人差があるので、この数値を参考に味わいの方向性を決めましたよ。もちろん数値だけではなく、お茶は飲み物なので試作品を飲み比べして実際のおいしさも確認しましたよ。

<聞き手>
お茶の味わいを数字で表すわけですね。言葉で表現すると、どのような味わいに決めたのですか?

<松梨さん>
香ばしくしっかりした味わいでありつつも、食事にも合わせていただけるように、クセがなくさっぱりした後味のお茶を目指しました。そのために、南アフリカ産の有機栽培の茶葉で焙煎方法が違うものを取り寄せて、味の濃さ、後味のさっぱり感、香りなど飲み比べをして決めました。それと、ルイボスティーの特長の一つでもある水色がきれいなルビー色であることも大切にしましたよ。

<聞き手>
そのこだわりをお伝えするために、「有機茶葉使用」や「味が濃く香り高い」とラベルに書かれているわけですね。ところで、お茶のラベルでベースがピンク色というのは珍しいですね。

<松梨さん>
そうですね。先ほどお話しましたが、既に販売しているティーバックタイプの「プレミアムルイボスティー」のパッケージの色に合わせたんです。ただ、茶葉と飲料では味わいが違うので、あくまでも全体のイメージを合わせて、飲料はピンク色を若干濃くしました。

<聞き手>
ラベルがハーフサイズなので、ルイボスティーのきれいな水色がよく見えますね。

<松梨さん>
はい、「有機栽培茶葉使用 ルイボスティー」は、ラベルのフィルム包材の使用量を減らした、SDGsに配慮した商品でもあるんですよ。使用量削減だけでなく、フィルム包材も石油由来ではないバイオマスプラスチック含有資材を採用しました。そして、インクは植物由来のボタニカルインクを10%使用しています。茶葉が生育するためには、自然環境に配慮することも商品開発にとって大切なことだと考えています。

<聞き手>
前編は商品化のきっかけ~味作りの経緯、環境配慮型の商品であることをお聞きしました。後編では、「有機栽培茶葉使用 ルイボスティー」を製造しているメーカーさんのご紹介、製造現場のお話をご紹介します。

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