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2021.6.9

開発物語vol.2「らくなんで酢~前編~」

簡単・時短・おいしいを叶える「らくなんで酢」!忙しい現代人を応援したい一心で開発したお酢の物語

毎日の仕事や家事、子育てなどで疲れて食欲がわかない……。みなさんはこんな経験はありませんか?ヘトヘトに疲れた時や暑い時期、さっぱりした味付けの料理が食べたくなった!そんな経験はありませんか?そんな時に活躍する調味料といえば「お酢」ですね。今回は、その「お酢」をベースにした調味料「らくなんで酢」の開発秘話をご紹介します。発案から商品完成にこぎつけるまでの2年半、奮闘し続けてきた開発担当者に当時の想いや試行錯誤したエピソードについて聞きました。

「らくなんで酢」を商品化しようと思ったきっかけは、調理に手間と時間をかけられない方に、毎日おいしい食事を手軽に楽しんでいただくための商品をお届けしたいと思ったからです。

同時に、おいしさだけでなく、健康的な生活も応援できる商品作りをしたいとも思いました。

私は、今年で入社して10年目になります。その間に食品の商品開発に携わるには、まず自身が調理ができないといけないなと思い、料理教室に通いました。お客さまは、「普段どのように調理をされるのか?」、「一つの料理を作るには、どのような手間がかかるのか?」を知りたいと思ったんです。

調味料の担当になり、味や使い方などたくさんのことを学ぶなかで、お酢は、肉を柔らかくジューシーにする効果があること、味付けもおいしくできること、野菜を漬ければピクルスにもなり、ちょっとしたお酒のおつまみなら、ぱぱっと作れてしまう便利な調味料ということを知りました。

この魅力をお客さまに手軽に味わってもらえたらと考え、さっそく商品開発に取り組み始めました。

開発をスタートしてはじめにぶつかったのが、「味と価格のバランス」でした。

和風味の商品というのは、ダシが味の決め手になってくるんですが、ダシそのものを多く入れると、価格が高くなってしまうんです。それでも、ダシをたっぷりきかせた上で、原材料費を抑えて…と酢の製造メーカーと何度も着地点を打合せしましたが、結果は難しかったですね。

色々試行錯誤した結果、ダシの代わりにエキスを使うことで、旨みを引き出すことを考えたんです。

もちろんダシを使った商品は上品な風味で素晴らしいですが、エキスを使うことでお買い求めやすく、それでいて「安定した味」に魅力を感じてくれるお客さまもいらしゃるのでは?と考えました。そこはもう、本当に最後まで悩んだところです。

次なる開発の段階はエキスの組み合わせです。昆布だけではなくカツオの動物性の旨みもバランス良く合わせて味の工夫を重ねていったんです。

できるだけ多くの方に味を試食してもらい、私自身も50回以上の試食を繰り返して納得できる味を探していきました。「らくなんで酢」を召し上がっていただければ、なぜ昆布エキス・かつおエキス・酵母エキスなど5種類ものエキスが入っているのか、おわかりいただけるはずです。

また、気になる価格については、色々なお酢商品を参考にしながら、お買い求めやすい価格になるよう設定しました。

味と価格がようやく決まりそうなところで、思わぬ事態が発生しました。「すでに売れている類似品があるのに、新しい調味酢商品を開発する必要があるのか?」という疑問の声が出ました。

担当者としては、足並みそろえて商品開発をしていきたいという想いがあったので、苦渋の選択ではありましたが、商品開発を一旦停止することにしました。

それから半年間かけて、新商品を開発する意味を考え直しました。お客さまは「どのようなお酢商品を求められているのか?」、「お酢を使った料理はどのような味が好まれているのか?」、「幅広い料理に使っていただくためには味のバランスはどうすればよいのか?」、「既に発売されている商品と今回の新商品の差別化は何か?」などを検討しました。

たとえば甘酢を使った料理の場合、酢に砂糖を混ぜて作りますが、これだと手間もかかるし、洗い物を増やしてしまいますよね。その点、はじめから酢と砂糖を混ぜて作っている「調味酢」であれば、とても手軽に料理を作ることができるし、味にハズレがないんです。

あらゆる視点から検討して原点に立った結果、やはり「らくなんで酢」の必要性が分かり、開発に向けた動きが再び始めることになったのです。

前編である今回は、「らくなんで酢」の商品開発のきっかけ、味と価格の難しいバランス、関係者の足並みをそろえられず、一度開発を断念せざるを得なかった経緯についてご紹介しました。

目の前に立ちはだかった問題を、一つずつ解決しながら進めていく商品開発ですが、次回の後編では、さらに新たな問題が発生してしまいます。「らくなんで酢」は、果たして無事に商品化にこぎつけるのでしょうか?