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2022.5.26

開発物語vol.13「まな板シート 抗菌剤入り~後編~」

まな板シート 抗菌剤入りの開発物語「後編」

前編は市場調査時における情報収集が商品化のきっかけになったこと、商品化の仮説・検証時での女性社員の声、衛生管理に関する意識調査などをお伝えしました。
後編では、食中毒に関することや商品特長や便利な使い方をご紹介します。後編もどうぞお楽しみください!

目次

  1. 食中毒の発生について
  2. 食中毒予防の三原則と家庭でできる6つのポイント
  3. 開発者が伝えたい商品の魅力
  4. こんな使い方もあります!

食中毒の発生について

<聞き手>
商品化のきっかけは、新型コロナウイルスの感染拡大により、社会全体で衛生意識が高まっていたことは前編でお話した通りです。
少し話は逸れますが、厚生労働省の食中毒発生状況の統計によると、令和3年に発生した病因物質別食中毒発生状況の患者数は、50.9%が細菌によるものだったようです。新型コロナウイルスの感染拡大対策とは別の観点でも、やはり食中毒防止の対策をきちんとすることは重要だと思います。

<赤松バイヤー>
そうですね。調理時の衛生管理は常に意識していただきたいですね。
細菌による食中毒発生件数は、これから夏場にかけて増えてくる時期でもあるんですよ。

<聞き手>
全体の件数では4月が多いですが、その次に多いのが6月ですね。

<赤松バイヤー>
そうなんです。病因を月別でみると細菌の割合は、6月が91.5%、7月が71%、8月が59.6%、9月が81.6%、10月が80.2%。
ちょうどこれから温度や湿度が高くなるので、衛生対策に活用していただきたいですね。

食中毒予防の三原則と家庭でできる6つのポイント

<聞き手>
食中毒を防ぐためには、原因菌を食べ物に「付けない(=洗う、分ける)」、食べ物に付着した原因菌を「増やさない(=低温保存)」、食べ物や調理器具に付着した原因菌を「やっつける(=加熱処理)」を食中毒予防の3原則というそうですね。

<赤松バイヤー>
はい、そうです。予防三原則の1つ目の「付けない」で、役立てて欲しいですね。

<聞き手>
より具体的なことをまとめた家庭でできる食中毒予防の6つのポイントもありますね。
1つ目は鮮度や賞味期限の確認など「食品の購入」、2つ目は家庭での「保存」、3つ目は調理前の手洗いや清潔な調理環境など「下準備」、4つ目は調理温度や加熱方法など「調理」、5つ目は食事前の手洗いなど「食事」、6つ目は清潔・温度や期間を管理して保管など「残った食品」といわれていますね。

<赤松バイヤー>
まな板シートは、3つ目の「下準備」でオススメですよ。 生魚や生肉を切った後は除菌することが大切ですが、調理しながら除菌はなかなか難しいですよね。そんな時にサッと使えるまな板シートの出番なんです。

開発者が伝えたい商品の魅力

<聞き手>
これまでいろいろお話を聞いてきました。
ここからは、「まな板シート 抗菌剤入り」がどんな風に便利なのか、具体的に教えていただけますか?

<赤松バイヤー>
はい、まずは調理シーンを挙げてお話しますね。
すでにお話しましたが、この商品は使い捨てシートなので、生魚や生肉を切ったときにまな板を除菌する手間がないんです。そして、抗菌剤が入っているので、生ものをカットするときも安心です。食中毒予防のほかにまな板に臭い移りすることもないですよ。

<聞き手>
私も生ものを切った後にまな板を除菌するのが面倒なので、まな板の上にラップを敷いてお肉をカットしているんです。
でも、カットするとラップも一緒に切れてしまうんですよね…。結局、食材がまな板に触れてしまう…ということになります。牛乳パックを平らに解体してまな板代わりにしたこともありますが、食材をカットするときに滑ってしまうんですよね…。

<赤松バイヤー>
私もそのどちらも経験しましたよ笑。
調理時のストレスといえば、人参をカットしたらまな板がオレンジ色に色移りした…という経験はありませんか?
人参はβ‐カロテンを多く含むので仕方ないんですが、色移りを落とすために漂白剤に浸けるのは手間なので、色移りしやすい野菜をカットするときもオススメなんですよ。

<聞き手>
どんどん出てきますね。便利な使い方のイメージがわきます!

こんな使い方もあります!

<赤松バイヤー>
ねぎやナッツを細かく刻んで鍋やボウルに移すときも、こぼさずにサッと移せて便利なんですよ。

<聞き手>
包丁や手の平を使って移すと調理台やその辺りにこぼしてしまうんですよね…。拭き取るのも手間なので助かりますね!

<赤松バイヤー>
あとは、パンをカットするときにもご使用いただきたいですね。パンは乾いたまな板の上でカットしないと水分を吸ってしまい、パンのフワフワ感やカリッとした食感がベタっとなりますよね。

<聞き手>
そうなんです。パンをカットするときはまな板をしっかり拭いていたので、まな板シートを使うとその手間が省けますね。

<赤松バイヤー>
ほかにもありますよ。
シートではなくロールタイプなので、使いたい分だけカットできて無駄なく使えることも良いですよ。
社内で女性メンバーだけで構成している会議があるんです。発売前、「まな板シート 抗菌剤入り」について、『この商品をどう思われますか?』と参加メンバーにヒアリングしたところ、スライド式カッターで必要分を簡単にカットできるロールタイプであることが好評価だったんです。 実は意外な意見でした。

<聞き手>
便利で経済的に使えることが支持を得たというわけですね。調理する食材に合わせてサイズを調整できますね。

<赤松バイヤー>
使用シーンではキッチンのほかに、キャンプやバーベキューなどアウトドアにもオススメです。
アウトドアは何かと荷物がかさばるので、必要分だけカットして持ち運びできて荷物を減らせて助かるうえ、屋外でも清潔に調理ができますよ。
それと有事のとき、洗い物など生活水の確保は状況次第で厳しい場合もあるので、お水や保存食、紙皿などと一緒に防災グッズとして備えていただきたいですね。

<聞き手>
キッチンだけでなく屋外でも、日常も非日常も役立つ「まな板シート 抗菌剤入り」のご紹介でした。
皆さんはどのような使い方をイメージされましたか?食中毒予防、家事の時短、アウトドアなど幅広くご活用ください。