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2022.4.21

開発物語vol.12「直火焼ハンバーグ」

直火焼ハンバーグの開発物語

開発物語vol.12は2022年3月に発売した「直火焼ハンバーグ」をご紹介します。お肉、野菜、スパイスなどを混ぜ合わせたハンバーグのタネを焼いて、レトルトパックした商品です。電子レンジか湯せんで温めるだけで、お手軽にお召し上がりいただけるので常備しておくと便利な一品です。開発担当者に商品化の背景、商品特長について詳しくお聞きしました。

目次

  1. 巣ごもり需要から得た商品化の発想
  2. 調理済ハンバーグの食べ方は…?
  3. おいしさの秘密は、牛肉・豚肉・鶏肉の3種類の食肉と焼き方
  4. おいしさに加えたSDGs観点

「直火焼ハンバーグ」の開発担当者はこの方!

生鮮食品部/浅野 隆久(あさの たかひさ)

食肉(牛肉、豚肉、鶏肉)と肉加工品の畜産品全般を担当されています。食べることが大好きだったことから食品業界を志望して食肉関連の製造・販売会社に就職され、それ以降は現在に至るまで30数年に及び畜産品一筋とのこと。食肉の好みは、以前は牛肉派でしたが、今は豚肉・鶏肉派に変わったそうです。

巣ごもり需要から得た商品化の発想

<聞き手>
数多くの商品を取りそろえているくらしモアの商品で、レトルトのハンバーグが商品化されていなかったことは意外でした。

<浅野バイヤー>
そうですよね。
まず、畜産品に限らず新型コロナウイルス感染症拡大により、外食を控えてご自宅で食材を調理して食事をする機会が増えたことは、ご存知の方も多いと思います。
また、これまでの開発物語でも、同じようなお話は出ていたと思います。

<聞き手>
はい、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた商品は数品ありましたね。

<浅野バイヤー>
少し前のことから振り返りつつ、お話しますね。
ちょうど2年前(2020年)に初めての緊急事態宣言が出た直後、幼稚園や学校が休園・休校になり、テレワークを導入する企業が増えましたよね。
留守番するお子さんが調理できることや、仕事の合間にサッと食べられることから、即席麺、パスタ、冷凍食品がとにかく売れました。買いだめが集中したこともあり、食品スーパーなどでは商品が品薄になり、店頭から商品がなくなったお店もあるほどでした。

<聞き手>
そうでしたね。「巣ごもり需要」としてメディアでも報道されていましたね。

<浅野バイヤー>
インスタントや冷凍食品の次に売れたのが、私が担当している「ハムやソーセージ」でした。その中でも、チキンナゲットやピザは、お子さまが好きなことや家飲みのつまみになることから売上が伸びたんです。

<聞き手>
家での食事回数が増えるということは、家事が増えますからね…。

<浅野バイヤー>
巣ごもり需要で売れた商品の共通点は、調理に手間をかけず手軽に食べられることでした。これを条件に、次はどんな商品が求められるのか?と考えた時に「ハンバーグ」が浮かんだんです!
理由は2つあるんです。まず、調理済なので温めるだけで食べられる簡便商品であること。2つ目は年齢問わず好まれる人気メニューであること。こうしてレトルトタイプの「ハンバーグ」の商品化を決めました。

調理済ハンバーグの食べ方は…?

<聞き手>
コロナ禍における商品化ということで、開発する際に意識して考えられたことはありますか?

<浅野バイヤー>
ありますよ。こういった調理済商品は、食品メーカーが製造・販売しているので、くらしモアの「直火焼ハンバーグ」は後発になるんです。
既に出回っているのであれば、お客さまはどのように食べられているのか?と想像して、商品設計を考えました。その結果、添付ソースをなくしてハンバーグだけの商品にしたんです。

<聞き手>
確かにこのような商品はソースやタレがついていますが、「直火焼ハンバーグ」にはソースが入ってないですね…これは、どういうことですか?

<浅野バイヤー>
ハンバーグはアレンジしやすいので、味付けやメニューはたくさんありますね。
すぐに思いつくのは、市販のとんかつソースやケチャップといった定番、チーズを乗せたりデミグラスソースで煮込んで洋風に、大根おろしやぽんずをかけてさっぱり和風とかですね。あとメニューだと、カレーにトッピングしてカレーハンバーグ、バンズにはさんでハンバーガー、ご飯に目玉焼きとハンバーグを乗せてロコモコ丼とかにもアレンジできます。
だったら、ソースはいらないんじゃないか…。そして、その分をお求めやすい価格に反映した方がお客さまに喜ばれるんじゃないか…と考えたんです。

<聞き手>
確かにそうですね。おうち時間の楽しみと言えば食べること!定番メニューも飽きないようにアレンジを楽しむことは大切ですよね。

おいしさの秘密は、牛肉・豚肉・鶏肉の3種類の食肉と焼き方

<聞き手>
では、ハンバーグの味わいの決め手になるお肉について教えてください。ラベルに書いている原材料を見ると、牛肉・豚肉・鶏肉と3種類の食肉を使用しているんですね。

<浅野バイヤー>
はい、そうです。3種類とも国産のお肉を使用していますよ。
牛肉・豚肉・鶏肉には、肉質が違うことから、それぞれの良さがあるんです。それを活かしておいしいハンバーグになるようにブレンドしたんですよ。

<聞き手>
ハンバーグと言えば、牛肉もしくは牛肉と豚肉のブレンドが一般的なイメージですが…。

<浅野バイヤー>
そうですよね、家庭で作る場合は、そのブレンドが多いですからね。では、3種類を使用した意味を説明しますね。
牛肉は性質上、冷めるとかたくなるんです。でも、ジューシーなおいしさは牛肉が引き立っているので、おいしいハンバーグには欠かせないので使っていますよ。豚肉はコクをだすために脂身を加えましたよ。鶏肉は冷めてもやわらかくておいしいんです。
食の嗜好は時代の変化とともに変わっていて、今は「やわらかい=おいしい」なんですよね。なので、やわらかさにこだわると鶏肉は良いんですよ。

<聞き手>
商品名にもなっている「直火焼」は製法ですよね?

<浅野バイヤー>
はい、そうですよ。
3種類のお肉に玉ねぎや12種類のスパイスなどを加えたハンバーグのタネを直火でじっくりと焼き上げた後に、オーブンでふっくら仕上げているので、「直火焼」をつけました。こうすることで、お肉の余分な脂が落ちて旨味が残りジューシーに仕上がるんですよ。

<聞き手>
直火は家庭ではなかなかできないので、助かりますね。

おいしさに加えたSDGs観点

<聞き手>
今後の展開で何か決まっていることはあるのでしょうか?

<浅野バイヤー>
まだ決まっていないですが、構想はありますよ。話は少しそれるんですが、「直火焼ハンバーグ」の賞味期間は60日で、こういった商品としては長めなんですよ。
もちろん、品質やおいしくお召し上がりいただけることを保証した上で設定していますが、これには意図があるんです。

<聞き手>
それは何でしょうか?

<浅野バイヤー>
SDGsの観点を取り入れた商品なんですよ。賞味期間が長いと廃棄ロスが減ります。SDGsの取組みの一つに、食品の廃棄ロスを減らすことも掲げられています。今後は廃棄ロスだけでなく、さらに進化させて容器の見直しもしたいと考えています。

<聞き手>
商品特長の追加ですが、「直火焼ハンバーグ」の1個の重さは72gと小ぶりです。
このサイズは、食べる方によって調整しやすいからだそうです。例えばお子さまは1個で大人は2個など、個数で加減していただきたいとのこと。それと色々なメニューでもお楽しみいただきやすいサイズだから!だそうです。ハンバーガーではバンズにはさんだり、カレーのトッピングなどにはちょうど良いサイズだそうです。
ハンバーグは大好き!でも、お肉をこねるのは手が汚れるしめんどうくさいな…という方は、ぜひお試しください。
おうちではお好きな味付けで手軽に楽しんでいただき、ソーシャルディスタンスを保ったお外ご飯ではお弁当やハンバーガーにアレンジしてもお楽しみいただけます。

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