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2022.6.15

開発物語vol.14「スリムヘッド歯ブラシ超極細毛~前編~」

スリムヘッド歯ブラシ超極細毛の開発物語「前編」

開発物語vol.14は2022年3月に発売した「スリムヘッド歯ブラシ超極細毛」をご紹介します。毎年6月4~10日に厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、日本学校歯科医会が、「歯と口の健康週間」を実施しているということで、今回はこの商品を選びました。

目次

  1. 約一世紀にわたる啓蒙活動
  2. 時代とともに変化する「歯ブラシ」に求められるコト
  3. 数多くある種類の歯ブラシ、選ぶポイント その①
  4. 数多くある種類の歯ブラシ、選ぶポイント その②

「スリムヘッド歯ブラシ超極細毛」の開発担当者はこの方!

住居関連部/岡本 善文(おかもと よしふみ)

日用品と健康&美容関連商品を担当しています。学生時代から前職を含めて現在に至るまで、この業界一筋なんです。大学時代に大手スーパーでアルバイトをした時に、日用品売場に配属されたことがきっかけなんですよ。売場で商品整理や補充などをするうちに自然と興味が湧きました。そしてお客さんとの会話や問合せ対応をしながら商品知識を増やしましたね。そして、興味がある日用品業界へ進むことを決めて、大学卒業後は薬品と健康&美容商品を全般に扱う商社に入社しました。ご縁があり今の会社へ転職してからも、もちろん担当は日用品です。 メーカーさまを含めて業界のことや市場のトレンドなど、前職で培った知識と経験を活かしています。

約一世紀にわたる啓蒙活動

文頭で少しふれた「歯と口の健康週間」。
長きに亘り、歯と口の健康に関する正しい知識を普及啓発し、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着、早期発見と早期治療などを徹底することにより歯の寿命を延ばし、健康の保持増進に寄与することを目的として実施されています。
名称は何度か変わっているのですが、実は約1世紀に亘り続いていること、ご存知でしょうか?
もともと、1928年~1938年までは6(む)4(し)にちなんで、6月4日を「虫歯予防デー」として実施。その後、1939~1941年は「護歯日」、翌年の1942年は「健民ムシ歯予防運動」。1943~1947年は中止。そして、1949年に復活して「口腔衛生週間」として制定、1952年に「口腔衛生強調運動」、1956年に再度「口腔衛生週間」となり、1958~2012年が「歯の衛生週間」、そして2013年から「歯と口の健康週間」となりました。 (※日本歯科医師会HPより)

時代とともに変化する「歯ブラシ」に求められるコト

<聞き手>
商品開発のきっかけをお聞きする前に、歯ブラシの市場動向を教えていただけますか?

<岡本さん>
はい。歯ブラシは目的別に大きく分けると虫歯、歯周病、美白、汎用、子ども用となります。その中で歯周病を訴求した歯ブラシが伸びていますね。

<聞き手>
先に述べた通り、「歯と口の健康週間」も「虫歯予防」としてはじまりましたが、年月とともにオーラルケアを訴求する文言に変わってきましたもんね。

<岡本さん>
オーラルケア商品は、新型コロナウイルスの感染予防対策として外出控えや在宅勤務が増え、携帯用の需要が一時期減りましたが、衛生意識が高まったことから歯磨きやマウスウォッシュ商品は好調でしたね。あと、マスク装着による口の渇きや違和感をスッキリしたい!という方が多いんです。
歯の健康は全身の健康につながるので、今後もオーラルケア商品は需要が伸びると予測していますよ。

<聞き手>
社会状況やお客さまの生活スタイルの変化によっても動向は変わりますね。

<岡本さん>
そうですね。
どのような商品にも言えると思うのですが、本来の目的に何かがプラスされた“何か”、つまり、付加価値が求められると思います。歯ブラシも磨くことに加えて、付加価値の必要性を感じますね。

数多くある種類の歯ブラシ、選ぶポイント その①

<聞き手>
スーパーやドラッグストアの店頭では、数多くの種類の歯ブラシが販売されていますね。
自分に合ったものを選ぶ際の参考として、どのような分類があるのか教えてください。

<岡本さん>
まずは、売場で見て分かりやすいのが、ヘッドのサイズ、ヘッドの厚み、ハンドルの太さ、ハンドルのカラー、ハンドルにラバーがあるかないかですね。

<聞き手>
それだけ分けているということは、それぞれの特長があるわけですよね?

<岡本さん>
そうですね。
ヘッドサイズは各メーカーにより異なるのですが、くらしモアはレギュラー・コンパクト・超コンパクトの3種類あります(写真左)。
一般的なサイズのレギュラーは、ブラシ面が大きいので一回のブラッシングで磨く面積が広いですね。シニアや歯ブラシを細かく動かすことが苦手な方にオススメです。コンパクトは細かい部分も一本一本ていねいに磨くことができるので、歯並びが気になる方や歯ブラシが奥歯まで届きにくい方にオススメです。
ヘッドの厚みは、薄いタイプはお口の奥までブラシが届きやすく、奥歯もしっかり磨くことができますよ(写真右)。

ハンドルの太さは、太めタイプは手の平にフィットして握りやすいので、シニアや握力が弱い方にオススメです。細めタイプは細かく動かしてていねいに磨くことができますよ。磨く力が強めの方にオススメです。

<聞き手>
○○○だから良い・良くない、というわけではなく、それぞれの良さがあるわけですね。お口の大きさや歯並び、歯ブラシを持つ手の大きさ、握力が強い・弱い、歯の状態など、どなたが使用されるのか?ということが歯ブラシ選びのポイントなんですね。

数多くある種類の歯ブラシ、選ぶポイント その②

<岡本さん>
次に歯ブラシ先端の「毛」についてお話しますね。
簡単に分類すると、毛の形、毛のかたさ、毛の材質、毛の先端が丸いか細くなっているかなどですね。

<聞き手>
ヘッドやハンドルと同じように、選ぶ際のポイントがあるんですよね?

<岡本さん>
はい、もちろんありますよ。

毛の形からお話しますね。フラットは毛先がまっすぐカットされているもので、磨く時に力が均等に入り、歯の表面の汚れを落としやすいです。歯並びがそろっている方にオススメです。山型は名前の通り、毛先が歯と歯の間が磨きやすいように毛先を山型にカットしています(写真左)。毛先が長い・短いと段差をつけて長短にカットしたものは、すき間に入りすみずみまでしっかり磨けますよ(写真右)。

次に毛のかたさについてお話しますね。
かためタイプは歯垢を落とす効果が高いのですが、力を入れ過ぎると歯や歯茎を傷つける可能性があります。力が弱い方にオススメです。ふつうタイプは適度なかたさで磨くことができます。やわらかめタイプは細かいところまで届きますが、歯垢を落とす効果が弱めです。歯茎に炎症がある方におススメです。
歯周病や歯肉マッサージを意識されている方には、ふつうタイプかやわらかめタイプをオススメします。(※力を入れ過ぎない程度にしてくださいね)。

くらしモアの歯ブラシは、「かたい」:10、「ふつう」:65、「やわらかい」:25の割合で売れているんですよ。そして、年々「かたい」が減って、「やわらかい」が増えています。

<聞き手>
お口のケアは歯を磨くことに加えて、歯周病予防のためにマッサージするとさらに良いんですよね。
歯のケアに関する啓発ワードが「虫歯予防」から、「歯と口の健康週間」に変わったことは、このように歯ブラシを含むオーラルケア市場とも関連していますね。

前編は歯ブラシの分類を中心にお聞きしました。
後編は「スリムヘッド歯ブラシ超極細毛」開発のきっかけと担当者のオススメポイント、今後の商品展開のアイデアをお聞きします。