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2021.5.20

開発物語vol.1「下ゆで野菜~後編~」

パッケージデザインにこだわった下ゆで野菜開発秘話!開発過程では苦労も…

「下ゆで野菜」の開発物語 後編では、リニューアル過程でこだわったポイントのエピソードをご紹介します。前編に続き、パッケージを担当したデザイナーの「多くの方に下ゆで野菜の良さを知ってもらいたい!便利なことを伝えたい!」という想いとともに、新デザインに決定するまでのこだわりや、苦労したことについて話を聞きました。

皆さんは買い物をされる時、パッと見た目のデザインで購入を決めた!なんてことはありませんか?

「下ゆで野菜」は、商品の認知度があまり高くないという課題から、パッケージデザインに関する意見もたくさん出ていました。商品を手に取ってもらうには見た目が大事!そう思ったら、まずは社内の皆さんに自社商品を好きと思って欲しい、買いたいと思われる商品に変えたいと思いました。

女性メンバーで構成されているモニタリング会議で、「リニューアル前のパッケージには、何人分の量なのか書いていないから買いづらい…。」そんな声が出ました。
スーパーへ買い物に行く頻度が高く、家族の食事を作る機会が多い女性にとって、分量の表示はとても重要なのです。アンケート結果からも、パッケージはデザインだけでなく、お客さまが必要としている情報を分かりやすく書かないといけないと強く感じました。

次にアンケートの回答で要望が多かったのが産地表記でした。女性は「安全な素材を使っているか?家族や大切な人に安心して食べさせられるか?」という視点も持っています。「下ゆで野菜」は、国産の野菜を使用しているのに、それが分かりやすくパッケージに書かれていないことに気づきました。

さらに、特長の一つである、袋から出すとそのまま使えることも伝わっていないのでは?と思いました。例えば「下ゆで野菜 カレー・シチューの具」は、国産のじゃがいも、人参、玉ねぎの皮をむき、食べやすいサイズにカットして、下茹でをしているのですぐに使用できます。下ごしらえの手間がないんです。

コロナ禍でおうち時間が増えている今、献立を考えることがストレスになっていたり、調理の時間も長くなっているので、この商品を食事作りのサポートに役立てて欲しいとも思うようになりました。

その他に、常温保存ができること、添加物を使っていないことなど、商品の品質や安全・安心を伝えるメッセージがどこにも書かれていないことにも気づきました。 デザインを考える中で色々なアイデアが生まれ、パッケージに新しく表記することを決めました。

「下ゆで野菜」をより良い商品にしたい!という気持ちが強ければ強い分、意見がすれ違うことも…。パッケージデザインを決める場では、たくさんの意見が出ました。

当初のデザイン案には、商品の調理例が伝わるように料理写真を載せていました。

しかし、「具体的な調理例が載っている方が、何に使うのか分かりやすいから必要」という意見がある一方で、「商品の中身が見えた方がよい。だから料理写真はいらないのでは?」という意見が出るなど、料理写真の有無について、大きく意見が分かれました。

それぞれの主張も理解できるので、どちらを採用するかとても悩みました。

良い商品を作るための答えは一つではないので、たくさんの意見をまとめるにはコントロールも必要です。お客さま目線で商品を買うことを意識して、自分だったらどんなパッケージの商品を選ぶのか、どのような商品であれば手に取るのか…。それぞれの意見を尊重しながら進めていきました。

たくさんの意見を出して話合った結果、最終的に調理例の写真を載せることに決定しましたが、議論が白熱したのは言うまでもありません。 このようにみんなで議論を重ねて、それぞれの想いを込めて、新しいパッケージデザインができあがりました。

実際にできあがった商品を見た時は、やはり感慨深かったです。お客さまにも自信を持って良い商品をお届けできる!改めて「下ゆで野菜」の魅力を伝えていきたいと思いました。

下ゆで野菜シリーズは、「カレー・シチューの具」「筑前煮の具」「豚汁の具」の3品あります。子育てや家事、仕事に追われて忙しくて献立を考えるのが大変な時は、「下ゆで野菜」を調理のサポーターとして活用してください。

リニューアルに携わった私たちの想いが詰まった本商品を手に取っていただけたら嬉しいです。