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2021.5.20

開発物語vol.1「下ゆで野菜~前編~」

たくさんの方に便利な下ゆで野菜を知ってほしい!デザイナーの想いがきっかけになった下ゆで野菜の開発秘話

皆さんは「下ゆで野菜」を使用されたことはありますか?その名の通り、野菜の皮をむきカットして、あらかじめゆでた状態で売られている野菜です。下処理をしているので、すぐに調理できる便利な商品なのです。今回の開発物語は、くらしモア「下ゆで野菜」をリニューアルした当時のエピソードをご紹介します。パッケージを担当したデザイナーに、下ゆで野菜の開発に至ったきっかけや想いについて詳しく話を聞きました。

2020年春、下ゆで野菜のリニューアルのため、業者さんとの打合せに同席しました。

その後、サンプルをもらって家で使った時、「下ゆで野菜って下ごしらえの手間がないから、時短にもなりすごく便利。社内のみんなはこの商品を知っているのかな?もっと多くの方にこの便利さを知って欲しい!」と、思いました。

下ゆで野菜は、リピート購入される方が多い反面、まだ商品のことを知らなかったり、使ったことがない方が多いんです。だから、「この商品をもっと多くの方に知ってもらうためには、デザイン以外にも商品の改良が必要なのかもしれない…」と感じたんです。

デザイナー担当であるとともに、女性メンバーだけで構成するモニタリング会議の事務局も兼務していたこともあり、会議メンバーを対象にモニターアンケートを実施することにしました。

商品を使用したモニターアンケートの結果は…

アンケートは、下ゆで野菜を自宅で使用してもらった後に回答する方法で実施しました。

その結果は、類似商品を含めて下ゆで野菜を購入したことがある人は約50%でした。

しかし、購入意欲に関する質問には87.5%の方が「購入したい」と回答しました。つまり、購入したことがない方が、実際に使用したら「購入したい」と答えたことになります。

個別で感想を聞いても、「下ゆで野菜って便利でいいよね」という声が多く、商品の魅力は使用したら理解してもらえると確信しました。

アンケート結果では、便利さに感激する意見が多かった半面、改善点や要望も出ていたのです。
「煮込み過ぎたら玉ねぎが溶けてしまい、入っているのか分からなくなってしまった」
「もっとボリュームが欲しい」
といった、商品に対する率直な意見もあがりました。

また、下ゆで野菜を使用して作った料理、どのような点が使いやすいと感じたか、改良して欲しいことや気になる点など、モニタリング会議の女性メンバーから出てきた意見や要望をまとめて、商品開発の担当者である営業に伝えました。 より良い商品作りのために、女性たちの声がリニューアルに活かされることを願い、私たちの想いを託したのです。

アンケートでは、パッケージデザインについても改善して欲しい要望や取り入れて欲しい意見が出ました。

「食品は味や品質も大事だけれど、見た目も大事よね」
「興味を引くデザインでないと、スーパーで見かけても手に取らないわ」

これらの意見から、商品の良さが分かりにくいこと、買いたいと思うデザインではないなど、パッケージデザインの課題も分かりました。

前編である今回は「下ゆで野菜」のリニューアルを進める上で実施したアンケートやその結果、デザインの課題や商品に対する想いなどをご紹介しました。次回の開発物語は、「下ゆで野菜」のパッケージデザインのリニューアルについてご紹介します。ぜひご覧ください。